ダイビングライセンス取得マニュアル 各空洞のスクイーズ

STARSオープンウォーターダイバーマニュアル

目次

オリエンテーション
休日は魚に変身
メディカルチェック
認定カード
 
ダイビング器材
マスク
スノーケル
フィン
グローブ/ブーツ
スーツ類
ウエイト
タンク
レギュレーター
バックアップスクーバ
BC
ゲージ類
その他の器材1
その他の器材2
その他の器材3
器材の準備
器材の手入れ
 
水中環境
地形と人工構造物1
地形と人工構造物2
海況1
海況2
毒を持つ生物1
毒を持つ生物2
攻撃性のある生物
 
水中生理
光と色

抗力/浮力
熱の吸収
空気の組成
空気の循環とメカニズム
水中での呼吸法/空気の消費量
圧力
圧力と気体の体積
肺の過膨張
エアーエンボリズム
ガス中毒
ハイパーベンチレーション
スキップ呼吸
減圧症
体内の空洞
スクイーズと圧平衡
各空洞のスクイーズ
リバースブロックと圧平衡
各空洞のリバースブロック
 
プランとルール
ダイビングポイントの選択
リーダーとメンバー
バディシステム
器材
健康管理
リフレッシュコース
中止と変更
緊急時の対策
コミニュケーション
空気消費率/潜水可能時間
ダイブテーブル
体内窒素の変化
窒素の蓄積の比較
ダイブテーブルの構成
無減圧潜水可能時間
反復記号
浮上時間
窒素消失時間
水面休息時間
2本目の無減圧潜水可能時間
残留窒素時間
2本目の反復記号
減圧停止
安全停止
飛行機搭乗可能時間
その他の注意
ワークシート
ダイブプランのたて方
マルチレベルダイビング
マナー
 
ダイビングスキル
3点セットの装着
スノーケルクリア
フィンワーク
ウエイトベルトの装着
ヘッドファースト
器材のセッティング
エントリー
潜降
レギュレータークリア
マスククリア/マスク脱着
レギュレーターリカバリー
浮力の調整
BC脱着
ウエイト装着
器材の取りはずし方
緊急時の対応1
緊急時の対応2
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水中生理
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各空洞のスクイーズ


■中耳

潜降して圧力がかかってくると、鼓膜が内側に引っ張られ、耳の鼓膜に違和感を感じます。
違和感を感じたら、耳抜きを行います。
耳抜きは、普段は閉じた状態になっている気道に抜ける耳管を開けて、中耳に空気を送り、圧平衡をする方法です。

耳抜きの最も一般的な方法はバルサルバ法で、鼻をつまんでハナをかむ要領で行います。


耳抜きのコツは、早めに頻繁に行うことですが、抜けない時は少し浮上して再度試みてください。
足から潜降するフィートファーストや抜けにくい方の耳を上にすると楽に耳抜きが出来ます。

耳の違和感や痛みを無視して更に潜ると鼓膜が破れて中耳に水が浸入します。
中耳に水が入ると三半規管が冷やされ、平衡感覚を失い激しいめまいを起こします。
万一その様な場合には、岩などにつかまって体を安定させます。
中耳に入った水が温まれば治まりますが、早急にエキジットしましょう。




■副鼻腔

副鼻腔から気道に通じる管は、通常は何もしないでも圧平衡がとれます。
しかし、体調が悪く管が炎症をおこしてしまっている時は、管がふさがっている為、圧平衡をとる事ができません。
副鼻腔がスクイーズになると周りの組織を内側に引っ張り、痛みが生じます。

最も多いのは前頭洞のスクイーズで、額の部分が痛くなります。
ひどい場合は毛細血管が破れ、副鼻腔の中に血液が溜まってしまうこともあります。

風邪や体調不良の時は、無理せずダイビングを中止しましょう。


■肺

スキンダイビングで40m以上潜ると肺の容積は1/5になり、肺はスクイーズとなります。
特殊訓練により体内に「ブラッドシフト」と言う現象が起こり、よりさらに深く潜ることができる人もいます。


■歯

治療した歯の中に空洞があると、スクイーズにより神経が引っ張られて、歯が痛むことがあります。
その場合には、歯科医院で治療して、歯のスクイーズを予防しましょう。


■マスク

マスクのスクイーズを感じたら、鼻から少しマスク内に息を送り圧平衡をとります。
このテクニックをマスクブローと言います。

マスクブローをしないと、マスク内にスクイーズがおこり、マスクが顔に張りつき、目が充血します。
ひどい場合には、目や顔の血管が傷つき、アザができることもあります。



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