目次

ファーストエイドスペシャリティー

認定カード

止血法

救命処置1

救命処置2

酸素投与1

酸素投与2


減圧症や肺の過膨張傷害のダイバーへの応急処置として、再圧チャンバーのある病院に到着するまで高濃度の酸素を与えることはとても有効です。

■酸素用高圧タンク

酸素は法律で決められた黒色の専用タンクに入っています。
中にチャージする酸素は、必ず医療用に指定されたものを使用します。

タンクの容量はさまざまです。
小さいタンクだとすぐに酸素が無くなってしまうので、少なくとも2リットルの大きさのタンクが必要でしょう。


■酸素用レギュレーター(減圧装置)

酸素タンクから酸素を吸う場合には、ダイビングと同じようにレギュレーターが必要です。
しかし、酸素タンクに使用するレギュレーターは、酸素専用のものでなければなりません。

この酸素用レギュレーターには酸素タンク内の残圧を示す圧力計と、酸素の流出量を決めるダイヤルまたはバルブが付いています。
ダイヤル式のものには毎分何リットルの流量が得られるかを示す数字が出る窓があり、他のものには別に流量計が付いています。

これらの酸素用レギュレーターには、引火防止のためにオイルやシリコングリスなどの潤滑剤を使うことはできません。


酸素呼吸装置


■酸素マスクの種類

酸素を与えるには鼻と口をおおうマスクが必要です。
マスクにはデマンドバルブ付きマスクと、リザーバーバック付きマスクがあります。

●デマンドバルブ付きマスク

ダイビングのレギュレーターと同じように、息を吸った時だけ酸素を呼吸できます。
デマンドバルブの利点は呼吸していない時は酸素が流れないため、酸素の消 費量を少なくできます。
また、100%の濃度の酸素を呼吸することができます。

●リザーバーバッグ付きマスク

呼吸に関係なく、いつも一定量の酸素が流ているマスクです。
毎分10~15リットルの酸素流量で100%に近い濃度の酸素を呼吸することができます。
このマスクはメンテナンスが不要なのでよく利用されていますが、酸素の消費量が多くなり、短時間でタンクの酸素がなくなってしまいます。



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