目次

インストラクターの役割

認定カード

開催条件

情報収集

プラン作成

参加者募集

クラスコントロール

実技指導法①

実技指導法②

実技指導法③

実技指導法④

実技指導法⑤

リスクマネジメント

義務と責任


■講習手順

講習手順は、指導中に確認できるように、水中スレートに記入しておきましょう。

受講生が最少の負担と時間でダイビングの技術をマスターできるように、STARSが推奨する下記の講習手順にしたがって講習を行いましょう。





   体験ダイビング(背の立つ水域)の講習手順


   体験ダイビング(背の立たない水域)の講習手順


   スノーケラー講習手順


   スキンダイバー講習手順


   エントリーダイバー講習手順 (=ツーリストダイバー講習の参加条件となる基本実技)


   ツーリストダイバー講習手順 (=オープンウォーターダイバー講習の参加条件となる海洋実技)


   オープンウォーターダイバー講習手順 (=エントリーダイバー講習ツーリストダイバー講習後の海洋実技)

STARSが規定する講習手順はステップバイステップの指導法を採用しています。

ステップバイステップの指導法とは、講習生ができることからできない事へと講習を進めるようにすることです。

例えば、マスククリアをマスターさせてからマスク脱着を指導するように、STARSが規定する講習手順は、難易度の高い技術(マスクなし水面移動)や、複雑な手順(マスク脱着等)を、いくつかの技術に分割して指導を行えるようにプログラムされています。

その為、各セクションに目標があり、次のセクションに進むためには各セクションの目標をクリアする必要があります。

各セクションでは、「動機づけ→手順の説明→デモンストレーション→練習→評価」を行います。

【動機づけ】
受講者がマスターすべき知識や技術の必要性を説明して、動機づけをします。


【手順の説明】
実技時の姿勢と手順をキーポイントを強調して説明します。

受講生の勘違いを避けるために、長い説明を避けてポイントを押さえた短い説明をするようにしましょう。

【デモンストレーション】
デモンストレーションは、受講生がわかりやすいように、できるだけ水面上や背の立つ浅い水深でおこないます。

インストラクターのデモンストレーションを水面上で見るのか、水面下で見るのか説明します。

水面下で見る場合には、 スノーケルで呼吸するのかレギュレーターで呼吸するのか説明します。

オーバージェスチャーで良い例と悪い例を行いましょう。

アシスタントとよく打ち合わせした上で、アシスタントのデモンストレーションと同時にインストラクターが手順の説明を行なうことで、テクニックがわかりやすいものとなります。


【練習】
誰がどこで何回練習するのか説明します。また、泳ぐ場合は、どこを、どのコースでどれぐらい泳ぐのか説明します。

比較的長く距離の取れるプールなどでは、往復の途中で修正を行うことが困難なので、最初の段階では比較的短い距離を泳がせて、技術が定着した時点で長い距離を泳がせると良いでしょう。

また、受講生をいったんコースの往復に行かせてしまうと、戻ってくるまで指示が殆ど伝わらなくなるので、距離の目標・往復のコース・実技の内容や回数・実技を行うポイントに関して適切な説明が必要になります。

受講生の胸の位置が水面となるような浅い水深での練習を除き、全ての練習では2名以上同時に練習をさせてはいけません。

また、受講生をすぐに補助できる至近距離か、受講生の身体の一部を押さえて指導しましょう。

もし、上手くできない場合には、その理由と、どうすれは上手くできるのかを説明しましょう。

【評価】
受講生が2回連続して目標をクリアし、口頭の質問で不安なく行えることを確認したら、その目標はクリアしたと判断します。

全員同時に評価を行わず、必ず一人ずつ評価を行います

各セクションの目標をクリアしてから、次のセクションへ進みましょう。

全てのセクションの目標をクリアした受講生のみがコースを修了でき、次のランクのステップアップ講習に参加できます。

中高年の受講生には、STARSが規定する講習手順を、さらに細かいセクションに分割し、ゆっくりと時間をかけて講習することも可能です。



     ステップバイステップ指導法のフロー

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