ダイビング終了後の飛行機搭乗可能時間を調べる
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体内に窒素が残っている状態で飛行機に搭乗したり、海抜600m以上の高所へ移動すると、陸上よりも大気の圧力が減少するため、体内の窒素が気泡となり減圧症を引き起こします。
そのため、ダイビング終了直後は飛行機に搭乗したり、高所へ移動することができません。 |
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【表2】水面休息時間表で、ダイビングが終了してからどのくらいの時間が経てば、飛行機に搭乗することができるか調べます。 |
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ダイビング終了時の反復記号がEの場合、どのくらいの時間が経てば、飛行機に搭乗することができますか? |
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《ダイブテーブル使用方法》
①ダイビング終了時の反復記号Eから矢印をたどり、【表2】水面休息時間表に移った後、そのまま横にたどります。
②マークの飛行機搭乗可能時間は24 時間です。
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正解:24時間
ダイビング終了後、24時間を過ぎれば、飛行機に搭乗することができます。 |
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36時間以内に連続して行われたダイビングでは、各ダイビング終了後の飛行機搭乗可能時間を比較して、もっとも長い飛行機搭乗可能時間を採用します。 |
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1本目のダイビング終了後の飛行搭乗可能時間は24時間でした。
1時間30分の水面休息後に2本目のダイビングをしました。
2本目のダイビング終了時の反復記号がFの場合、どのくらいの時間が経てば飛行機に搭乗することができますか? |
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《ダイブテーブル使用方法》
①ダイビング終了時の反復記号Fから矢印をたどり、【表2】水面休息時間表に移った後、そのまま横にたどります。
②マークの飛行機搭乗可能時間は30時間です。
③ところで、1本目のダイビング終了後の飛行搭乗可能時間は24時間です。
④2本目のダイビングは、1本目のダイビング終了時から36時間以内に行われているので、2本目のダイビング終了後、30時間を過ぎれば、飛行機に搭乗することができます。
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正解:30時間
2本目のダイビングは、1本目のダイビング終了時から36時間以内に行われているので、2本目のダイビング終了後、30時間を過ぎれば、飛行機に搭乗することができます。 |
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ダイビング終了後、十分な休息をとらずに飛行機への搭乗や高所移動を行うと、減圧症になる可能性があります。
人体を構成する組織には個人差があるため、ダイブテーブルの理論上の結果にかかわらず、ダイビング終了からできるだけ長時間経過した後に、飛行機搭乗や高所移動をすることをお薦めします。
尚、日本の研究者は、ダイビング終了から24 時間以内の飛行機搭乗や高所移動を避けることを勧めています。
また、航空機搭乗可能時間は、ダイビングポイントや地域によって、規則で定められていることがあります。飛行機搭乗可能時間が定められている場合には、必ず守りましょう。
例えば、アメリカのダイビング専門機関が公表している飛行搭乗可能時間と高所移動可能時間のガイドラインは以下のものです。
①1日1回のみの潜水についは12時間
②1日に複数回潜水した場合や、1日1回のみの潜水を数日連続して行った場合は18時間
③減圧を必要とする潜水を行った場合は18時間をこえてできるだけ長時間 |
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【ダイブテーブル用語】
■飛行機搭乗可能時間
水面休息時間表の飛行機マークで示された時間で、潜水後飛行機に搭乗できるまでの時間を表しています。 |
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